バウハウス特別講演会は3月22日(土)です

2025/03/19

本日、国立新美術館のリビング・モダニティ展がスタートしました。

1920年代から1970年代の14の住宅を中心に、私たちが住む現代の住宅の「みなもと」が、どのような背景のもとどのような思想から生まれてきたかを7つの観点から読み解いていく展覧会です。7つの観点のうち、おもに「キッチン」「調度」と「メディア」の章でミサワ バウハウス コレクションの作品が出ています。

展示の目玉の1つは、ミース・ファン・デル・ローエの「ロー・ハウス」案の原寸大モックアップ。
ミースが1930年代に研究した中庭を持つ「コート・ハウス」のシリーズの中の1つで、1931年のデザイン案「row house (連続住宅)」の1ユニットを原寸模型で展示しています。ミースのコート・ハウスは実現していないため、彼の意図した空間を体験できるのは非常に貴重な機会です。



さて、22日土曜日には、ミースのモックアップの建っている展示室2Eの一角で、バウハウス特別講演会が開催されます。

取り上げるのは、ヴァルター・グロピウス、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、そしてマルセル・ブロイヤーの3人。リビング・モダニティ展監修者/建築家の岸和郎先生が、3人の渡米後の住宅を中心に、建築家の視点で語ります。

今回のテーマの特徴は、3人の建築家にマルセル・ブロイヤーがはいっていること。
ワシリー・チェアで有名なマルセル・ブロイヤーは、日本では家具デザイナーと思われていますが、実は学生時代から建築を強く志向していました。亡命し活動した米国では、建築家、特に住宅設計の名手として知られ、米国の住宅設計に大きな影響を与えています。バウハウスの学長2人にブロイヤーを加えたのは、彼の建築家としての側面、そして彼の住宅をぜひとも知っていただきたいという思いからです。
岸和郎先生は、MITで客員教授をされていた時期にブロイヤーの住宅を集中して見に行かれており、先生にブロイヤーの住宅を語っていただくのは、長年の夢でありました。
グロピウスとミース、そしてブロイヤーの住宅を数多く訪問してきた岸和郎先生が、内観写真も含め貴重な写真をふんだんに使って、珠玉の住宅を紹介します。

是非ご参加ください。

・13時から1階インフォメーションで100席分の整理券を配布します。
・椅子には限りがありますが、定員はありません。

gallery information

バウハウスの曲線

2019年11月15日 - 2020年3月19日 終了

  • ミサワバウハウスコレクション
    〒168-0071 東京都杉並区高井戸西1-1-19
    株式会社ミサワホーム総合研究所 1F、B1F
    03-3332-5111(ガイダンスの5を選択) ギャラリーは休館中です
  • Copyright © since 1996-2021 misawa bauhaus collection.