戦後西ドイツのグラフィックデザイン展
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今回のニュースは、兵庫県、西宮市大谷記念美術館で開催されている展覧会のご案内です。
2019年に「きたれ、バウハウス」展が巡回した美術館でもあり、美しい庭園と静謐な展示空間で知られています。これまでも質の高いデザインの展覧会を数多く開催してきました。
今回の「戦後西ドイツのグラフィックデザイン展―モダニズム再発見―」は、グラフィックデザイナーであり研究者、ドルトムント応用科学芸術大学で教鞭をとるイェンス・ミュラー教授の膨大なコレクションから厳選したポスターを軸に、冊子、葉書、切手シート等の印刷物が多数紹介されるもの。
幾何学的抽象/イラストレーション/写真/タイポグラフィ という4つのカテゴリーに分けて構成され、抑制の効いたクールで知的なデザインから、イラストの魅力がたっぷり楽しめる作品、文字表現の可能性に目を見張るデザインなど、ドイツのグラフィックデザインの幅広い表現に出会うことができます。
デザインを学ばれている方はもちろんのこと、幅広い年代のかたがたが無条件に楽しめる展覧会だと思います。
1月13日まで。
大谷記念美術館 http://otanimuseum.jp/index.html
京都のdddギャラリーでは同じイェンス・ミュラーコレクションから「アイデンティティシステム:1945年以降西ドイツのリブランディング」が開催されており、双方ご覧になるのがおすすめです。
大谷記念美術館の戦後西ドイツのグラフィック展は、2025年に東京都庭園美術館に巡回します。