2019年10月18日~11月2日
1938年にアメリカに生まれたノル社は20世モダンデザインの伝統を今日まで継承し発展させ続けている家具メーカーです。モダンデザインを彩ったデザイナーの名作を忠実に製造し続けていることでも知られます。バウハウスに関わった重要な建築家、デザイナーであるミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤーがデザインした歴史的な椅子もその代表的なプロダクトです。
ブロイヤーが端緒となった鋼管(スチールパイプ)を構造体に使うという発想、そして鋼管を使用することで初めて実現したカンチレバー構造(片持ち構造)は、家具デザインの革命といっていい出来事でした。バウハウス創立100周年の今年、二人のデザイナーによる椅子のアニバーサリーエディションがノル社からリリースされるのに合わせて、ノルジャパンのショールーム(東京・青山)で、二人の巨匠をテーマにした展覧会が開催されます。
この展覧会では、ノルの現行プロダクトの展示だけでなく、ミースのトゥーゲントハットチェアやブロイヤーのS35 などのヴィンテージプロダクトも合わせて展示し、バウハウスの椅子の豊かな世界を紹介します。展示される作品の一部は、椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた、膨大な20世紀のすぐれたデザインの家具コレクション「織田コレクション」に所蔵されているものです。
織田氏は1946 年生まれ、高知県の出身で、百貨店宣伝部勤務、フリーのイラストレーターなどを経て、椅子研究家、東海大学教授として教鞭を執りました。現在は東海大学名誉教授となり、北海道東川町にて「織田コレクションアーカイブ事業」として、自身の1300 以上にもおよぶ椅子のコレクションをもとにデザインミュージアム設立に向けて尽力されています。
今年、北海道の東川町ギャラリーで開催され、「バウハウスの星座029」で紹介した「創設100周年記念 バウハウス展 -織田コレクションから-」展(2019年5月11日(土) 〜 7月3日(水))も織田コレクションで構成されていました。
なお、本展は、10月18日から27日までの10日間、東京各所で開催されるデザイン&アートフェスティバル「デザイナート トーキョー(DESIGNART TOKYO)2019」に参加しています。
展覧会名
「Knoll celebrates Bauhaus ミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤー」展 ー織田コレクションより
会期
2019年10月18日(金)~11月2日(土)
11:00~19:00 会期中無休・入場無料
会場
ノルジャパンショールーム
〒107-0061 東京都港区北青山1-2-3 青山ビル1F
Tel. 03-6447-5405 Fax. 03-6447-5406
地下鉄銀座線・半蔵門線・大江戸線「青山一丁目」駅0 番出口直結
主催 ノルジャパン
企画協力 織田憲嗣 東川町
企画・運営 株式会社インターオフィス
詳細
https://www.knolljapan.com/
画像: ミース・ファン・デル・ローエ 「トゥーゲントハットチェア」 (織田コレクションより)