バウハウス100周年を記念して、中央公論美術出版より日本語版の「新装版 バウハウス叢書」(全14巻)が復刊されます。

バウハウスは、出版においても重要なプロジェクト推進し、優れた出版物を発行しました。その最初は、1923年に開催されたバウハウス展の図録『ヴァイマールの国立バウハウス 1919-1923』でした。その後、ヴァイマールからデッサウに移転した1925年から「バウハウス叢書」の出版がヴァルター・グロピウスとラースロー・モホイ=ナジによって企画され、第1巻のグロピウス著『国際建築』(1925)から第14巻のモホイ=ナジ著『材料から建築へ』(1929)に至るまで計14巻の著書が刊行されました(刊行期間 1925-1930)。

バウハウスのマイスターであるクレー、カンディンスキー、シュレンマーなどの著作のみでなく、モンドリアンやマレーヴィチなど同時代の重要な芸術家たちの著作も含み、当時の芸術、建築、デザイン、写真などに関わる先端的理論、工房、舞台、建築などバウハウスの活動とそれに関わる造形理論、教育理論などを紹介する斬新な内容とともに、本の装丁とページレイアウトそしてフォントなどにバウハウスならではのグラフィックデザインが貫かれており、バウハウスが産み出した出版物の精華のひとつと申せましょう。

中央公論美術出版により、1991年から1995年に刊行された日本語版の「バウハウス叢書」は、その優れた翻訳と原本に忠実なデザイン・装丁・造本により高く評価されてきました。その後、時を経て絶版となった巻も少なくなく、復刊が望まれていたところ、バウハウス100周年を機に復刊が実現し、しかもペーパーバック版としてリーズナブルな価格でリリースされます。

 

●概要

中央公論美術出版

編集委員|利光 功・宮島久雄・貞包博幸

体 裁|B5判変形・並製・カバー装

定 価|各巻 本体価格1,800円~3,900円+税 

刊 行|2019年8月刊行開始―2020年8月完結予定

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